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Author:かっぺ星人
人生のテーマは、「自画自賛」
私には『笑いの神様』がついている!!

<かっぺ家のゆかいな仲間たち>

★かっぺ星人: 
   はい、私のことでございます。
★かっぺ主人: 
   愛すべき旦那様♪
★花: 
   かっぺ主人になつかない
   愛犬。M.ダックスのメス2歳。
★たっくん: 
   実はかっぺ家の主?
   ミドリガメ。体長15センチ。
★ポコ&ペン: 
   コッピーというメダカのような
   お魚ちゃん。
★タニーくん: 
   いつの間にかポコペン水槽に
   棲みついたタニシ。

☆かっぺ母ちゃん: 
   かっぺ星人の実母。
☆かっぺ新父ちゃん&新母ちゃん: 
   かっぺ主人の実両親。

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かっぺショートストーリー vol.1

タイトル:『逃げ足は速い父の物語』


息子「父ちゃん、おなかすいたヨ〜」
父 「お、もうこんな時間か…。よし、何か食べるもの探してくるよ。」
母 「あなた、気をつけてね。」
父 「分かってるよ。オレの逃げ足の速さ、知ってるだろ?」
母 「でも…。いってらっしゃい。」

そんな妻の心配をよそにオレは今夜のおかずを探しに歩き出した。
さっきまで降っていた雨もあがり、雲の切れ間から月の光が一筋輝いていた。

 ‘今日は何が見つかるかなぁ〜’

そんなことを思いながら、草をかきわけ、石の階段を飛び降り、
ある一軒の家の前で立ち止まった。

 ‘ん?何かいい匂いがするぞ…’

門灯の明かりを避け、壁際にそってすばやく玄関のドアの横へ。

ところが最近の玄関のドアときたら、セキュリティ対策がちゃんとしてあって
一寸の隙間も見当たらない。

オレはしばらく家の周りをかぎまわったがやはり入れそうな場所はなく、
諦めて引き返そうとした。
その時だった。

 ガチャ  「ただいまぁ〜」

その声と同時にふさがれていた前方が急に開けた。と同時に中の明るい
照明のまぶしさに目がくらんだ。
オレは慌てて近くの物陰に隠れた。

 ‘よし、バレてないぞ。うまく忍び込めた。シメシメ…’

そう安堵したのも束の間、不意に荒い息づかいがオレに吹きかけられた。
びっくりしてオレは飛び上がった。
するとその「モノ」は高い声で吠えた。

    ワンッ!!

その声と同時にもう一つの声が頭上から響き渡った。

 「きゃーーーーー!!お母さん!!早く来て!!!」

 ‘やばいっ!見つかった!逃げろ!オレ!!
  大丈夫、オレ様の足にかなうものなんかいないやぃ!!’


オレは必死に走って廊下に置いてある本棚の足元に隠れた。

 ‘こんなトコでつかまってたまるか!アイツと息子が腹すかせて待ってんだ。
  そう、アイツらの晩飯を持って帰るんだ!!’


オレは次に来るであろう敵の「武器」を予想し、ソレが届かないような
細い隙間に入って静かに息を殺していた。

 ‘ふっ!「ハエたたき」なんてちょろいちょろい。あんなものに捕まるヤツ
  よっぽどトロいとしか思えん。さぁ、かかってこい!’


2つの足音が静かに近づいてくる。
その気配を体全体で感じながら、オレは逃走経路を頭の中で確認していた。

 ‘一発目が振り下ろされると同時にダッシュして、あそこの角まで行く。
  次にジャンプして奴等がひるんだ隙にあの少しだけあいている窓まで
  行けば逃げられる。大丈夫だ。’


オレは姿勢を低くかまえた。
息を大きく吸い込もうとしたその時!

   シューーーーーーーーーーーーーーーッ!!


 ‘あっ!!’

ソレが上から来ると思っていたオレは、予想外のこの「ガス」を思いっきり
吸い込んでしまった。

 ‘何だ…これ? あ…足がふらつくぞ…’


なおもそのガスは執拗にオレめがけて吹き付けられてくる。
あえて細い隙間を選んだがために、ガスはあっという間にオレの周りを
埋め尽くした。

目がくらむ。

胸の鼓動が激しく波打つ。

 ‘オレ、…こ、このまま…し、死…ぬのか…?’

そう思った瞬間、頭に愛する妻と息子の姿がよぎった。

 ‘アイツらが…家族が…待ってるんだ…。か、帰らなきゃ…’


ふらつく足を何とかたたきながらオレはゆっくり隙間から這い出た。

もう目は見えてなかった。
とにかく家族の元へ帰りたい。
その一心でオレはどこへともなく足をひきづりながら這っていた。

どうやらオレはよりによって奴等の待ち受けている方へと歩いてしまったらしい。

 「まだ動いてるよ!!とどめささなきゃ!!!」

非情な声が頭上からかすかに聞こえた。

 ‘勘弁してくれ…。も、もう帰るから…。二度…と来ないから…。
  か、家族が待…ってるんだ。…助けて…く、ださぃ…。’


オレの必死の声も届かず、奴等はふらつくオレに向かって最期の一吹きを
吹き付けた。

 「お母さん、このゴキブリ、まだ生きてるよ。足が動いてるもん。」

 「ほっとけばそのうち死ぬでしょ。」

ごみ箱へポイッ。


…意識が朦朧とする中で、オレは静かに天を仰いだ。

 ‘妻よ、息子よ、すまない…。父さん、殺られちまった…。
  ごめんな。オレがいなくても強く生きていけよ…。’


先ほどの月の光のようにきれいな一滴の涙が、静かにごみ箱の底へと
滴り落ちていった…。




 *主演* ゴキブリの父        
 *作*  2005年9月22日

コメント

愛すべきみぃさま おひさ あけおめ す すばらしい 読み始め あたいは勝手にこれは原始人の家族の話かな と想像し でも途中でどろぼうの家族かな と そして はえたたきのくだりで これは!! と気付いたのです 日々は些細な 喜び 葛藤 おもしろさ でいっぱいです みぃさまの この物語のように すてきです こんな話を想像し ひそかに書いている みぃさまを 昔と変わらず 尊敬し 大好きだなぁと思いました おおげさだなんて思わないで下さいね こういう発想、視点が仕事でも日常でも大事だななんて思ったの

かわいそうに。。。お父さん。。。

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